武蔵野地域自由大学が武蔵野市ならびに地域五大学の連携による新しいタイプの生涯学習の場として平成15年4月に発足して以来、地域の皆様のご理解と関係諸機関のご協力により順調に発展してまいりました。学長として心強くまた有難く存じています。
電話の発明で人類社会の進歩に偉大な貢献をした米国のA.G.Bellは、”時には踏み馴らされた道を離れて森の中に入ってみなさい。そこであなたは、これまでに見たことのない新しい何かをきっと見出すでしょう”と述べています。
研究者の心構えとして述べられたこの言葉は、学習においても重要ではないかと思います。本来の目的や興味から離れた異分野の知識に接することは、知識の幅を広げ教養を高める上に重要であると同時に、思考活動を活性化し、問題解決に思わぬヒントを与えてくれる可能性があります。在学生の皆さんが、こうした点にも思いをいたし、正規科目の履修に努めると共に、それ以外のプログラムにも積極的に参加し広く学習することを希望します。それが”入学試験も卒業もなく、自由にマイペースで楽しく学ぶ”という自由大学の特色を活かす道にもつながるでしょう。
激しい変革の流れの中で高齢化が進むわが国社会の現状からみて、年齢を問わず新しい知識の習得が可能となる生涯学習が、ますます重要となることは改めて申し上げるまでもありません。在学生の皆さんにとって本学が、Bellの指摘するように、新しい何かを見出す”知識の森”となり、学習体験を活かした自己啓発によって新しい生き甲斐を見出す機会となることを願ってやみません。それによって地域の活力の向上や文化の継承と発展に貢献することも可能となりましょう。 |