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2024年度後期募集は終了しました   

武蔵野地域自由大学学生限定の特別講座です       

複眼思考で迫る!イスラエル・パレスティナ紛争
 

講師:若林 啓史 
   (亜細亜大学都市創造学部非常勤講師、京都大学博士(地域研究))

 19世紀の欧州で形成されたシオニズムは、1948年5月14日のイスラエル建国宣言に結実しました。しかし、オスマン帝国時代末期より、パレスティナに移住したユダヤ教徒は、現地のアラブ住民との間で摩擦が生じていました。第一次世界大戦後、パレスティナを委任統治したイギリスは、ユダヤ教徒とアラブ住民の仲裁に失敗、内乱状態の中で撤退しました。戦乱の炎の中から生まれたイスラエルは、1973年まで4度にわたり、周辺アラブ諸国と戦います。冷戦終結後のアメリカ一極体制の下、イスラエルはアラブ諸国と和平交渉を行いましたが、パレスティナ人との交渉は、「暫定自治」に移行した段階で暗礁に乗り上げました。パレスティナ人の不満は、「イスラーム抵抗運動」(ハマース)支持など、武闘路線への傾斜をもたらし、一方イスラエルの世論は、ますます強硬化していきます。2023年10月7日のハマースによる奇襲は、これら歴史的背景の延長として理解する必要があります。そのためには、イスラエルとパレスティナ人、中東戦争と和平交渉など、複眼的視野に基づいた分析と再構成が有効でしょう(講師:記)。

日程・時間 :

10月8日、15日、22日、11月5日(各火曜日)全4回
午後2時~3時30分                            

会場:

武蔵野プレイス 4階フォーラム

各回予定テーマ  
テーマ (予定)
第1回イスラエルの建国と変化
第2回アラブ・ナショナリズムとパレスティナ人
第3回イスラエル・アラブ諸国の戦争と和平交渉
第4回今世紀のパレスティナ紛争、特にガザ

・講師略歴
亜細亜大学都市創造学部非常勤講師/京都大学博士(地域研究)。
1963年北九州市生まれ。1986年東京大学法学部卒業・外務省入省。 アラビア語を研修し、外務本省の他、イラク、ヨルダン、イラン、シリア、オマーンなどの日本大使館で勤務。2016-19年、東北大学教授(法学研究科・公共政策大学院)、2019-21年、同大学客員教授。2020年、京都大学より博士号(地域研究)授与。2023年4月より亜細亜大学都市創造学部および早稲田大学社会科学総合学術院の非常勤講師、早稲田大学地域・地域間研究機構招聘研究員。著書に、『中東近現代史』(知泉書館2021年)、『シリアの悲嘆:キリスト教徒虐殺事件・一八六〇年』(知泉書館 2019年)、『聖像画論争とイスラーム』(知泉書館2003年、第一回パピルス賞)、項目執筆に、『岩波イスラーム辞典』(岩波書店)、『イスラーム世界研究マニュアル』(名古屋大学出版会)、『世界民族問題事典』(平凡社)など。

対象:武蔵野地域自由大学学生
定員:100名(超えた場合抽選)
費用:無料
会場:武蔵野プレイス4階フォーラム
申込方法:以下の①~③のいずれかの方法でお申込みください。
①「武蔵野市文化・スポーツ・生涯学習ネット」から申込
※自由大学学生は、自由大学学籍番号(利用者番号)でログインのうえお申込みください。
※インターネットで抽選結果が確認できます。
(結果公開期間:9月24日(火)~10月8日(火))
②直接武蔵野プレイス3階自由大学事務局窓口
③自由大学学生の方は自由大学事務局へ電話(0422-30-1904)で申込可。
※当落結果のご案内は9月24日(火)頃郵送します。
申込締切:9月13日(金)必着 ※募集は締め切りました
結果公開:9月24日(火)~10月8日(火)
※ポイント付与対象講座です。3回以上出席で0.5ポイントが付与されます。